むかしの家は、木や土、石、紙といった身近な自然の中にあるものだけでつくられていました。
家の構造となる柱や梁はもちろん、板張りや扉は木でできていましたし、土は瓦や土壁や土間に、石は家の基礎に、紙は障子やふすまにと家一軒つくってたですよね。
住研ては、極力それに近づくような家つくりをしてみようと、構造材は地元九州産の木材を使い、フローリングもベニヤでない本物の板を使い、断熱材のかわりに土壁にし、カーテンのかわりに障子をいれてみました。
すると家の雰囲気がすごくやわらかく、心地いい空間になりました。
むかしの家は田の字型の間取りが基本で、住む人の年齢構成や暮らしぶりにあわせ増築したりリフォームしたり、間取りを簡単に変えることができていました。
6畳や4畳半の個室だらけの部屋に小さく区切るのでなく、9から12帖の部屋をひとつ作り、お子さんが小さいうちはプレイルームとして、勉強部屋が必要なときは壁をつけたり家具で仕切ったり、またお子さんが成長してでていかれても、ご夫婦の趣味の部屋として利用したりと、間取りが年代に応じて変えられる住まいにしていました。
そうすることで、小さな家でも無駄がないので広々とした感じになりました。
むかしの家は住みながら住む人が手をかけ、住まい手と共に育てていくものでした。
住研の家は、フローリングやウッドデッキなど自分でメンテナンスできる部分は施主様にしていただき、家に愛着を持って、長年きれいに使っていただけるような建材を使用しています。
また80年後100年後に解体することとなっても基本的には自然素材で出来た家は解体しても自然に帰すことができるので地球環境にもやさしいと考えます。
地球という星は地球人・地球に住むすべての生物の住まい 家なのです。地球にやさしいってことが住む人にもやさしいすまいであると考えます。
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